【新唐人2011年8月30日付ニュース】リビア情勢は中国でも関心の的です。ネットには「リビア国民の勝利だ」との声が沸きあがっています。ただし、共産党系メディアは、独裁者の擁護を忘れていません。これについて、共産党は自身の未来をカダフィ大佐の結末に重ね、恐怖を感じているのだと専門家は分析します。
カダフィ大佐の失脚に、多くの中国人は勇気をもらったようです。ネットのミニブログにはリビア国民の勝利を祝う書き込みが続出。
中国の有名なポータルサイトに「カダフィ逮捕に賞金170万ドル」のニュースが載ると、わずか1日あまりで、4万人以上から反応がありました。
フランスの国営系ラジオ局によると、8月24日、中国メディアのうち、市場化されたメディアは「リビアの反政府派が発砲して祝った」ニュースを重点的に報道。多くの新聞が「カダフィ時代の終結」にまで言及し、トップ記事にしました。鉄のおりにいるカダフィの挿絵を使った新聞さえありました。
一方、リビアの反政府軍が首都に攻め込む3日前、中国国営の中央テレビ局は評論番組で、「反政府派は首都包囲の力はなく」「反政府派の勝利は最悪の結末だ」と述べていました。
これについて、中国メディアに詳しい黄良天さんは、中国のメディアは共産党傘下にあるので、実際のところ、共産党の指示に基づいて報道しているのだと指摘します。
黄良天さん
「カダフィ擁護の報道は共産党の本音です。今は仕方なく,論調を変えました。おおっぴらに時代の流れに逆らえませんから」
ミニブログを通じて、中央テレビ局に疑問を投げかける人もいます。「かつては、NATOがリビアの泥沼にはまったら抜けられないとあざけり、リビア国民がどれほどカダフィを擁護しているのかも報道して来た。リビアの反政府派は烏合の衆で何もできないと予測し、リビアは長期的な内戦に陥ると考えてきた。今日、自由を得て勝利を祝うリビア国民を前にして、我々は沈黙するのか、祝福するのか。デマを続けるのか、反省するのか。答えてください」
しかし中央テレビ局はいまだに「欧米がリビアを陰で操っている」と報道。反政府軍が首都に入り、政権運営に着手した事実は認めていません。
共産党系の新聞「人民日報」も、「変革の過程で多くの問題は、前政権を倒して解決できることではない」との文章を発表。暗に「政権の安定こそ重要」だとのメッセージを送っているかのようです。
陝西テレビ局・元記者 馬暁明さん
「共産党が望まなくとも、この情勢は変えられません。失脚する独裁者も救えません。
だから共産党はやるせない気持ちのはずです」
イギリスBBCの中国語版サイトによると、リビア暫定政権の代表、アブドルジャリル氏は、カダフィ拘束のため、170万ドルの賞金をかけると宣言、
陝西テレビ局・元記者 馬暁明さん
「独裁とは何か、人民からの略奪であり、人民を奴隷にすることです。私の願いは
次の目標をダマスカス(シリアの首都)、サヌア(イエメンの首都)、共産党統治者にすることです」
新唐人テレビがお伝えしました。
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